小説執筆日記

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8月9日

セオリーと気力と小説家の段階

 私は小説を書くに当たってかなりの数の小説作法書や、小説を書くのに役に立つであろう資料を読んできました。

 今回はそのうちの一冊を皆さんに紹介しようと思います。その上で私が今思っていることを書いていこうと思います。

 小説を書く上で大切なものは基本的に次の二つだと私は思っています。

 それは、セオリーと書く気力です。

 私がつたないながらも小説を書き始めた頃、は3点リーダー(……←これ)の出し方も分からず、小説と言うよりはただの文字の羅列でしかありませんでした。

 今思い返すだけでも恥ずかしいのですがあの頃の私は本当に素人丸出しのものを書いていたことを思い知らされました。

 そして、小説作法書が大量に出回っている中、特にお勧めしたい一冊が「ライトノベル創作教室」と言う著作です。

 タイトルの通りこの本にはライトノベルに関するセオリーが書いてあります。

 具体的にどんな内容が書いてあるのかというと。

・ライトノベルの判型と文字量(つまりどのレーベルに何ページくらいの量を書けばいいのかということ)
・ストーリーの作り方におけるセオリーとヒント。
・キャラクターを血の通った人間として描く方法論
・リアリティある世界観について
・作品におけるテーマについて
・タイトルのつけ方
・プロットの立て方
・美少女の描写の仕方。
・オリジナリティ論
・基本的文章作法
・文章力をつけるためには?
・ギャグの作り方
・小説サイトの作り方
・執筆に行き詰ったときの打開策
・アイディア発想法
 とこういったことがこと細かく書かれているのです。

 言うまでもなく、私もこの本の影響を強く受けて小説を書いています。

 そして暇あらば読み返し、自分の作品と照らし合わせ、作品内のあら捜しをしていることが多いです。

 特に美少女描写の部分やタイトルについては今でも思い悩むことが多いです。

 ただ、そういった悩みや葛藤を乗り越えた末に作品は出来上がるため大変勉強になります。

 新規に小説家を志す方々に是非呼んでいただきたい一冊です。

 さて、話変わって。

 小説を書いているとたまに不安になることがあります。

 自分の作品内の描写がこれでいいのか? と言う不安です。

 というのも私の小説の書き方は可能な限り地の文を廃し、キャラクター同士の会話で話を進めるように作っているため、読者の方に伝わっているかな〜? と言う不安がどうしてもよぎってしまいます。

 ただ、信じられないかもしれないんですけど、私文章書いている間は自分が自分じゃないような感覚に陥ってるんですね。

 もう、なんていうか何も考えられない。とにかく頭の中に思い浮かんだことを書き綴っている状態で、気がついたら書きあがっているようなそんな感じ。

 考えないで書いている? って聞かれたら決してそういうわけでもないんですよ。

 どちらかと言うと書くべきことが次から次へと沸いてきてそれにしたがって文章が組みあがっていくと言うかそんな感じです。

 多分、この段階になっている私はそれなりに経験を積んだことの証明なんじゃないかと思うんです。

 少しでも多くのストーリーを書きたい。少しでも書いて読者の人に読んでもらいたいと言う思いが指先に勝手に表れているんですね。きっと。

 執筆初心者だった頃の私は自分の文章一つ一つが正しいものかどうか悩み、身動きが取れなくなってしまうことが非常に多かったです。

 そして、たとえ自分の文章に自身がなかったとしても中々消すことができなかったのです。自分で作った文章が愛しくて消せなかったんですね。

 ですが、今となってはそれも昔のこと。

 今の私はある程度のレベルに達していることを実感できています。

 理由は自分の文章を惜しみなく消せるようになったと言うことと、文章一行一行ではなく、全体で捕らえてみるようになったと言うことが大きいです。

 即ち書き終わった段階(=初稿)の段階からネットにUPする分だけ文章におかしな文章がないかとか、誤字脱字はないかということを見るようになったためなんですね。

 これは私見ですが、この段階に達した人は誰でも小説家になることができると思います。

 但し、この段階に至るまでの障害はとても多いと思います。

 体言止めの使い方、基本的な小説作法。重複しない言葉で同じ状況を上手に描写できるかなど。

 今でもこの辺りは勉強中で上手くいかないな〜と思っているところなのです。

 このことから私は、小説家とは求道者でなければならないと思います。

 常に向上を求め、新たな作品に情熱を捧ぐことができる人でなければ小説を書くなんて夢のまた夢だと思います。

 だってそうでしょう? 一般的なライトノベルは400字詰め原稿用紙で約300ページは書く必要があると言うのに、すでに私が公開している『クロガネ・ジェネシス』は軽く300ページ突破しているのに、まだ全体の半分に達したか達していないかと言うところですよ?

 はっきり言ってここまで書ける人は病気の人なんです、私含めて(笑)

 っとそろそろ何を言いたいのか分からなくなりそうなんで簡潔にまとめるとしましょう。

 小説家になりたい人は、まずいきなりレベルの高いものはかけないと言うことを自覚するべきでしょう(私含めて)。

 表舞台には決して現れない駄文を大量に書きなぐってきた猛者であり、自分の作品を文章化すると言う地獄を楽しむことさえできる人になれなければなりません(それこそが書く気力と言うものです)

 今の私の段階こそがそれだと思います(あくまで私見です)。

 今回はここまで! クロガネ・ジェネシス本編もどうかよろしくお願いします。 では!

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