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私は今あるゲームを激しく憎んでいる。 そりゃあもう、このゲームの内容でＧＯ ＳＩＧＮ（ゴーサイン）を出したプロデューサーや製作総指揮者を憎しみで人が殺せるなら本気で殺してやりたいほどに！ おかげで私がこのゲームに費やした１２時間が無駄になってしまったのだから！ だが、同時に感謝もしている。 こうして「その他」の項目でほったらかしにしておいた「ブログっぽいもの」を復活させる切っ掛けとなったのだから。 実を言うと「小説執筆日記」に書くには相応しくないが、ブログとして書くなら問題ないと言うネタが最近よく出てきていたのだ。 久しぶりに見た映画である、「エヴァンゲリオン新劇場版：破」の感想や、最近プレイした逆転検事やポケットファミコンなど。ここに書くべきネタが徐々に溜まっていたのだ。 そう言ったネタを脳内保管で眠らせておくのは惜しいと思い。この項目を復活させるべきかどうか迷っていた時期だったのだ。 そして今宵。ついにこのブログっぽいものは復活を果たすときが来たのだ！ 最もその切っ掛けが１１８０円で買ったクソゲーだとは夢にも思わなかったがな！ それでは聞いていただこう。今回私がいかなるクソゲーをプレイしてどれだけ時間を無駄にし、後悔したのか。 時は２００９年 ９月２８日 月曜日。その日私はいつものように某パルコ８階の図書館で小説の執筆にいそしんでいた。丁度零児とシャロンの……おっとまだ公開していない部分だった。 その日の帰り道。私はひいきにしているゲームショップに足を運んでいた。 特に何が欲しかったわけでもない。ただ、なんとなく足を運んでみただけだった。 そこで見つけてしまったのだ！ ゲームキューブソフト、学園都市ヴァラノワール ローゼスと言うタイトルのゲームを！注意！：学園都市ヴァラノワールが好きという方はこの先を読まないでください。私を殺したくなること請け合いですので 絵は可愛い。値段もＧＣソフトが生産されなくなり、任天堂のゲームソフト開発がＷＩＩとニンテンドーＤＳに絞られた今となってはＧＣソフトはそれだけで貴重な存在と言えよう。 私はＧＣ版バイオハザードとバイオハザード０をプレイするためにいまだにＧＣを大切に使っているのだが、生産中止になったＧＣ用ソフトに面白いものが見つかったら是非プレイする気でいたのだ。 このゲームが……このゲームがだよ！？ スターフォックスアサルトより４００円高いってのはどういうことじゃぁあああああああ！！ 何せこのゲームは普通に遊んでクリアまでの過程を楽しみ、その果てにクリアするという基本的なことがまったく出来ていない！ ではこの作品がどれだけひどいのかここからじっくりご説明しよう。 このゲームを買った次の日。即ち昨日のこと。火曜日更新の小説を更新し終えて、さあて今日も図書館に行って小説の続きを書こうかなと意気揚々としていたところ雨が降っていたため、せっかく買ったゲームだし雨が降っているなら家でじっくりプレイすることにしようと思ってこのゲームのパッケージを開いた しかし、実を言うとこのゲーム。ＯＶＡが既に出ていて、その内容があんまりにもひどい内容ゆえ、ゲームの方はまだマシだよな？ と言う一種の期待を込めて買ったゲームでもある。 具体的には崩れまくった作画に紙芝居としか言いようのない動きに加え、キャラのアップとヒゲの動きだけで会話を成立させていたりするなど、もはや動画とはいえないようなシロモノなのである。極めつけはゲームの画面をそのまま動画として流すと言う恐るべきものだった。 ＯＶＡなんかは短く作られていることが多く、大抵「もう終わってしまったか……」となるのが「速く終わって欲しくて仕方がない！」と言わざる終えない内容なのです で、今回買ったＧＣ版ヴァラノワールはなんとアニメゲームと言うジャンルでところどころにＯＶＡで使用された、まだ動画と呼べる部分をつぎはぎしたようなシーンを乱発するひどいジャンルとなっていた。 ゲーム開始と同時にこんな始まり方するんだから、早くも胡散臭さ全快である。 因みにＯＶＡの内容はニコニコ動画で見てみるべし！ このゲームがどんな作品かというと、主人公の女の子ミュウがヴァラノワールという学園に編入して、勇者になるために学園を卒業させることを目的としていて、個性的な３９人（多ッ！）の生徒達と友情を深めたり、ダンジョン探索を行いながら話を進めていくシミュレーションゲームである。 そして各キャラクターには親愛度と言う数字が設定されていて、主人公と仲良くなっていくことでイベントが発生し、キャラクターごとのストーリーが進んでいく。その過程でダンジョン探索を行いストーリーを進めていく……というシステムのようだ。 ようだ。と言う言い方をしているのは私自身が素直にそういうゲームとして楽しめなかったからである。 その理由は後述しよう。とにかく読み進めて欲しい。 さて、オープニングが終わってキャラターの会話シーンがしばらく続くわけだが、一人のキャラの台詞が言い終わるまでの時間が長い！ 具体的に説明すると、キャラの台詞が表示される→キャラがしゃべりだすまで１秒弱かかる→キャラがしゃべりだしてから次の台詞に行くためのボタンが表示される。と言うもので、台詞１つ１つがあまりにも遅いものだから、イライラして素直に作品を楽しめなかったりする。 恐らく台詞１つごとにロードしているためと思われる。この時点で一般的なＡＤＶ（アドベンチャー）における「文字を読むことでストーリーを進めていく」ことを少なからず売りにしていたこのゲームには致命的といえるほどの問題が発生したことになる！ とにかく遅い！ 台詞が重い！ これならキャラクターボイスなど必要ない！ そのほうがストレスがなく、最初からそういう作品なんだと割り切ってプレイできたものを！ そしてそれが終わったらいきなりライバルキャラとの戦闘！ 基本的な戦闘システムを学ぶための戦闘であるため勝ちバトルである。バトルはターン性で行われ、四角のます目で作られたステージにユニットを配置して、すばやさの順にターンが回ってきて行動を選ぶと言うまあありがちかつシンプルなものでその手のゲームをプレイしたことのある人ならとっつきやすい内容である。 ただ、ここに来る時点で既に１０人前後のキャラクターが登場している。誰が誰なのか把握できないし、感情移入もできない！ 誰が誰だかまったくわからない！ そして、イベントバトルに終了すると、先生と呼ばれているキャラからこのゲームにおける基本的なことを教えてもらうことに。 まずこのゲームではダンジョン攻略のために仲間を１６人まで集めてそのうち６人で編成できる。 決められた期間の間に指定されたダンジョンの最下層まで到達すると言う試験があり、これをクリアすることで話は進んでいく。 そして次がこのゲームをクソゲーたらしめた一番最初の元凶なのだが、驚くなかれこのゲーム、ダンジョン攻略時に上がったレベルはダンジョンを出ると全てリセットされると言うのだ！ ダンジョンに入りなおすたびにレベル１から始まり、またレベルを上げなおさなきゃならない！ これではキャラの成長にレベル性を用いる理由も存在意義も、何よりレベルが上がったことによるありがたみがまったくと言っていいほど感じられない！ わざわざリセットされてしまうレベルのために敵を倒してレベルを上げる必要など一体どこにあるのだろうか！？ しかも実際にプレイしてみて分かったのは、ダンジョン探索中に覚えた魔法も全て忘れてしまう！ このゲームダンジョン探索で話を進めていくんだろ！？ 何で魔法を忘れたり経験値リセットされたりすんの！？ この時点でこのゲームの要の１つであるダンジョン探索の方はある意味破綻していると言わざるを得ない。 まあ、いい。そういうゲームなのだから、とあきらめてプレイしてダンジョンを攻略に精を出す私。 無事最初のダンジョンをクリア。今後一緒に戦っていくであろう仲間も一人ゲットできて、装備品も充実してきた。 なんだレベルがリセットされたってこれくらいならバランス取れてるジャン！ それに仲間も増えて、今後は少しずつ楽になっていくんだろう。これなら楽しめそうだ！ と意気揚々に話を進めて行く私。 次の試験、新たなダンジョン攻略に向けて新たな仲間をパーティメンバーに、パーティメンバーに加え……て？ っていねーーーー！！ 仲間にしたはずのメンバーがメンバー編成画面からいなくなってるーーーーーー！！！！！！ これはどういうことぞや！？ 一体何が起こったんだ！？ 何故なんだあああああああああ！！？？ 意味が分かりません……。その後パーティにしたキャラクターはきっと話しかけたりすることで再度仲間になる仕様なのかな？ と勝手に思い込み、次の試験に挑む前に以前メンバーに加えていたキャラクターと会話しようと思ったのだが、衝撃的なことに能動的に会う方法が存在しないらしいことを悟ってしまう……。 このゲームで仲間を作るためにはダンジョン内で出会った中立キャラクターの隣に立って勧誘と言うコマンドを選んで仲間にするのです。 これが何を意味するか？ つまりこのゲームの仲間はダンジョンで出会うしか仲間になる方法がないということなんですよ！ しかも、目当てのキャラクターがダンジョンのどこにいるのかはランダムで決められるため完全に運任せ！！ この辺りでこのゲームがシミュレーションゲームではなく、運ゲーであると言うことが分かってくる。 そう、運である。運がよくなければ目当てのキャラクターに出会えないので、出会いたければリセットするしかないのである！！ フザケルナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！ しかも（これは後で分かったことだが）仲間になったキャラクターとパーティが組めるのは１つの試験が終わるまでの間のみ！ 目当てのストーリー展開に話を持っていくために運を必要とするゲームを貴方はこれまで見たことがあるだろうか！？ これではＡＤＶにおける選択肢がランダムで出てくるようなものではないか！！ しかもそのキャラクターとの親愛度を上げるために共に行動する時間を多くしなければならない！ つまり分かれては仲間を確保して……という作業を繰り返すことになるのである！！ しかし、我慢強い私はそれでもこのゲームをどうにか楽しむためにプレイを続行！ 今思えばこの時点でやめておけばよかったと思いつつ。 新たなダンジョンに挑戦し、前回よりも多くの仲間を確保！ 新たなダンジョンの最下層、地下１０階を目指す！ そして地下５階に下りたところでその恐怖は始まった…… メンバーは５人。みんなそこそこに強い。十分クリアできるはず。そう思っていた私が甘かった……。イチゴ大福よりはるかに甘かった……。 地下５階。つまりダンジョンの半分も行くと敵もそろそろ強くなってきているであろうと思い、ある程度の覚悟はしていた。 しかし、その強さが異常なのである！！ そしてもう１つの異常発生！ 味方・敵キャラ。双方含めてダンジョンのどこに配置されるのか完全にランダム！ ……また運かよ！！ 敵の攻撃はみんな即死級のダメージ！！ ユニットの配置によっては一度も行動できずに死亡という形も……。 ゲームバランスくそ悪いイイイイイイイ！！！！ 敵だけが一方的に強くてこっちは毎回毎回レベルがリセットされると言うのに、どうやってクリアしろと言うんじゃ！？ かくなる上は……。 リセットする以外ない！！ 幸いにもダンジョンの階層を１つ降りるたびにセーブできるので、毎回リセットしていればマシな配置になることもあるだろう！ ということで何度もリセットを繰り返し、まともな配置になったら逃げるを繰り返し、ようやく第二のダンジョンをクリア……。 その後も懲りることなく第三のダンジョンも何とかクリアし、終わった頃には朝３時を過ぎていました……。 その後新たなダンジョンに挑戦……する気などまったく起きず、このゲームをクリアするためにはひたすらリセットを繰り返す以外にないという結論に至り、このゲームのプレイは金輪際やらないことにしました。 イライラするキャラクターボイス、ダンジョンから出るたびにリセットされるレベル、仲間を手に入れるのも生き残れるのかどうかも、完全にランダム……。 この狂ったインターフェースは一体何なんだ！？ 私が製作総指揮をするなら絶対にこれを世に出させない！ 全面改善を行い、まともなものにしたら売り出すことにするだろう。 これで６，７０００円も取るなんてぼったくりでなければなんだと言うのだ！？ キャラクターが多数登場することによって変化するストーリーを楽しめるゲームなのかと思いきや、そもそも運と数百回に及ぶリセットを繰り返すことによって始めてクリアできるようなゲームをゲームと呼んでいいのか！？ 登場キャラクターが魅力的なのにゲームバランスが完全に崩壊しているせいで何もかも台無し！ ゲームバランスとゲームの難易度の違いがわかっていないんじゃないかと本気で思った！！ これをまともにクリアするならそれこそ数百時間を費やさねばなるまい。断言できる！ 因みに私はファイナルファンタジー１０を普通にクリアするのに約１６，７時間はかかったが、インターナショナル版の隠しボスを倒すためにキャラクターを成長させるだけで約１１０時間をかけて、隠しボス、デア・リヒターを倒すことに成功したことがあります。 しかし、このゲームはまともにクリアするだけでそれだけの時間をかけることになるでしょう！ 断言できる！ さて、随分長文になってしまいましたが、学園都市ヴァラノワールと言う名のクソゲー。このゲームに１１８０円を出した私は愚かだった……。こんなことに時間をかけるなら多少雨が降っていても図書館に赴き、小説の続きを書くべきだった。 俺の時間カエセエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ！！！！！！！！ ゲームのハードがプレイステーションに移行し、ゲームバランスと言うものが徐々に確立され、クリアできるレベルのものを作ることを要求されるようになった時代に、これほどまでにゲームバランスが崩壊しきったゲームが存在するとは思いもしませんでした。 皆さん。くれぐれも絵にだまされてゲームを買うようなことはしないようにしましょう。 では長くなりましたが。今回はこの辺で。 |
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