11月19日

90年代の隠れた名作について語ってみよう!


タイトルの通り。今回は90年代にて、私が心から大好きだったアニメのレビューをやってみようと思います。



アニメのタイトルは十二戦支爆裂エトレンジャー(じゅうにせんしばくれつえとれんじゃー)。



この作品は今から10年以上も昔、私が小学2,3年生くらいのころにBS放送で放送されていた作品なのですが、当時の私はこれに無茶苦茶はまってた!



どれくらいはまってたかって、毎週金曜日が楽しみで楽しみで仕方が無く、作品終了後の視聴者投稿のイラストコーナーに自分で描いた絵を送ったくらいはまってた!



そしてそれがイラストコーナーで紹介されたときの感動と言ったら……。



さて、前置きが長くなったがストーリーと基本設定を紹介しよう。



タイトルの通りこの作品には12人の個性的なキャラクターが登場します。



そしてタイトルにあるエトレンジャーのエトとは干支の十二支のことを表しております。



彼らは人間が作った物語の世界(ノベルワールド)が、敵となる邪霊モンスターによってめちゃくちゃにされてしまった作品世界を元の物語に戻すために旅に出ると言うお話。



作品世界がめちゃくちゃにされてしまったと言う表現が分かりづらい人にためにもう少し詳しく説明しよう。



非常に有名な昔話桃太郎。この作品の場合、作品世界がSFの世界になって戦う鬼=機械になっていたりと、物語の本筋から明らかに逸脱した内容に物語を改変することを言う。



で、12人の戦士達は物語をめちゃくちゃにした元凶である邪霊モンスターを退治するためにそれぞれの物語の世界に旅に出るわけです。



で、この作品なのだが、10年ほど前にBSのテレビで一度放送されて依頼、実に9年以上のときを経てようやくスカイパーフェクトTVのチャンネルで再放送された作品なのです。



本放送時に見れた人が限られている上に再放送が何度も見送られたため、今では本放送時に見ていた人達により根強く支持されている作品だったりするのです(私もその一人)



DVD化どころかVHS化さえされていない作品だったためそれがさらに知名度を下げると言う悪循環。



そんな残念無念の作品がこの十二戦支爆裂エトレンジャーなのである。



してその作品の中身についてなのだが、基本的に子供向けの作品であるため、今の大人が見ると稚拙な表現、酷いネーミングセンスに唖然とする部分が多々あったりする。



しかし、その内容にはやはり子供向けらしい教育的要素がいくつか盛り込まれていたりする。



この物語におけるジレンマとして、元の世界に戻してもハッピーエンドでは終らない作品が存在するからである。



例えば人魚姫などは滅茶苦茶になってしまった世界のままなら幸せになれるのだが、元に戻した場合物語の都合上人魚姫は最終的には報われない最後を向かえることになる。



だったら元に戻さない方がいいんじゃないか? と言うこのジレンマは『真の幸せとは?』 『真に正しい道はなんなのか?』 と言うことを考えさせてくれる内容になっている。



これに比べたらリトルマーメイドの脚本のなんと安っぽいことか……。



まあ、旅に出るノベルワールドと作品の崩壊具合によってはもうなんのアニメなのか疑問を投げかけたくなるような内容になることもしばしばあったりするのだが、その辺りはもう何でもありな感があるので置いておくとしよう(例 フランケンシュタインの世界が筋肉ムキムキ女子高生のラブコメ物など)。



各キャラクターごとに細かく設定された正確は非常に個性的な面々ばかりで、非常に飽きさせない!



毎回ノベルワールドへ旅立つ面々は12人の中から3人〜5人までで、これによって全員が同時に動いてそれぞれのキャラクターの行動が視聴者に分からなくなることがなく、非常に丁寧に作られていて今見ても楽しめる作品となっている。



ラストに向かえば向かうほど泣けるシーンも増えていき、故に今の子供達に見せたい作品といえるかもしれない。



と、延々と話してきましたが、決して悪い部分がなかったわけではない。



10年以上前だから当時はセル画によってアニメが作られていただけあって、作画の変化が異常に激しく、第三話にしてもう作画崩壊!? と、最近久々にみて思ってしまったくらいですからね〜。



もう一つ言うと、敵モンスターのヒットポイントが低すぎる!



頭を思いっきり殴るだけとか、羽が切られただけとか、中ボス的存在との対決では腕を少し掠めただけで撤退すると言うヒットポイントの低さを見せ付ける!



基本的に一話完結ものだから、仕方ないといえば仕方がないが……。



また、この作品は今をときめく豪華な声優陣も特徴といえる。



分かる人は分かると思うが、氷上恭子とか宮村優子とか、大谷育江とか、ほんとに声優は豪華だったりする。



と、こんな作品ですが、このホームページに来てる人でこの作品を知ってる人がどれだけいるかは疑問だが、どうか! どうかこの作品を無名なアニメのまま埋もれさせるのは惜しいと思うのだ!



このブログを見て「見てみたい」と心から思った人は……どこか再放送をしているところを探すしかないかもしれませんね〜……。



では今回はこの辺で! さよなら〜!


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